こちらの続きです。→ 2日目PM 自然史博物館
3日目午前、ロンドンからカンタベリーまで、日立が納めた高速鉄道を使って移動する。
1. 日本を出発する前の下調べ
楽しみにしていたはずなのに…
この旅行の2つの主目的のうち、1つは「日立が納めた国産の高速鉄道」に乗ることだった。
にも関わらず、出発の数日前まで、どこからどこまで走っているのか、全然分かってなかったっていう…。(-_-;)
まったくロンドンとは関係ないところを走っていたら、今回の旅行で乗るのは難しいかもしれないのに…。
調べてみた
出発の数日前に、重い腰を上げてググってみたところ、色々なことが分かった。
- 高速鉄道は、ロンドンから(!)南東のケント州に向けて走っている。
- ロンドン-アシュフォード間の走行時間が、(高速鉄道によって)従来の83分から37分へと短縮されたらしい。
- 「サウスイースタン鉄道」という鉄道会社が運行している。
どこまで乗ろうか?
実は、その鉄道に乗って行く目的地は「どこでもいいや」と思っていた。
でも、ちょうど高速鉄道の停車駅の一つが「カンタベリー(Canterbury)」という街にあって、そこには有名な大聖堂がある、とガイドブックに書いてあった。
そこで、旅行の一日を「高速鉄道に乗ってカンタベリー大聖堂を見に行く小旅行の日」に充てることにした。
2. 小旅行前日のダイヤ調査
ロンドン6泊の滞在だったんだけど、そのうちどの日に行くかは、体調や慣れ、その時の天候などを考慮しつつ、現地で決めることにしていた。
結局、二日目に「明日なら行けそうだ」と判断して、三日目に小旅行を実行することにした。
時刻表チェック
ホテルに持ち込んだパソコンでサウスイースタン鉄道のホームページを開いて、時刻表のPDFをダウンロード。
たくさんの駅に停まる列車と、主要駅しか停まらない急行列車があるみたいだけど、「高速鉄道」なので、きっと急行の方なんだろう。
急行に乗った場合のアシュフォード(Ashford)駅までの走行時間は、ちょうど38分で、出発前に調べた情報とほぼ同じ。この列車で良さそう!
ロンドンのセント・パンクラス駅を10:42に出発して、カンタベリー・ウェスト駅に11:38に着く(Margate行きの)列車に乗れば、カンタベリーに着いてすぐにお昼 → 午後いっぱい大聖堂やその周辺を観光、という流れでいけるのでは?
3. 当日のこと
出陣!ヽ(`Д´)ノ
9:30にホテルを出発、最寄りの地下鉄の駅に向かう。
前日の予報通りに、いい天気になってくれた。
イングランドは、僕がロンドンに到着した日(15日)の夜に、ワールドカップ2014ブラジル大会の出場を決めたんだけど…
地下鉄に置きっ放しにされている(おそらく無料の)スポーツ新聞は、二夜開けた朝になっても、やっぱり浮かれムード。
いや、気持ちは実に良く分かるよ…。ホジソン監督にんまり。
セント・パンクラス駅到着
高速鉄道の始発駅であるセント・パンクラス駅に到着。いや〜、巨大だ。
平日の10時頃なので、人が少なくて助かった。
改札近くまで行ってみると、Margate行きの10:42発の電車は定刻通りに出発予定、とのこと。
ここまでは順調で、グッジョブ>自分!てな感じで一人で高揚していた。
ここから苦労が始まるとも知らずに…。( ˘ω˘)
切符を買おう
例えば新宿駅で小田急線に乗るには、どこで切符を買うだろうか?改札近くの「小田急線の切符売り場」で買うよね?
僕は改札近くで、「サウスイースタン鉄道切符売り場」を探したんだけど、全然見つからなかった。
いや、そんなはずは!? と思いながらも巨大な駅を彷徨っていると… 一つだけ、とても大きな切符売り場があった。
でも、「National Rail」ということは、日本で言うところの「JRのみどりの窓口」だろうと考えた僕は、ここをスルーして、再度「サウスイースタン鉄道切符売り場」を探し始める。
でも、この売り場の他には、ドーバー海峡を渡るユーロスターの切符売り場しか見つからなかった。
泣きそうになりながらも、「もうここしか無い。間違っていたら、正しい売り場への行き方を教えてもらえばいい」と、ダメ元で最初にスルーした売り場に突撃。
悲壮感を漂わせながら「カンタベリー・ウェストまでの高速鉄道のチケットを往復でください!」とお願いすると…
ニッコリ笑って乗車券を発行してくれた。(T_T)
(どうやら、国内路線のチケットは全てこの「National Rail Tickets」で買えるみたい。)
苦労の末に手にした戦利品は、こちらになります。(片道分)
乗車 → 出発
チケットを使って、サウスイースタン鉄道の改札を抜けると…
写真や動画で見ていた車両が、目の前にあった!
これ!これに乗りに来たのだ!!
愛称は「ジャベリン(槍)」なんだろう。
車内は、いわゆる特急車両の雰囲気。
そして定刻になると、発車ベルの音も出発のアナウンスも無いまま、列車は静かに滑り出した。
車窓の風景
カンタベリー・ウェストまでの4駅、56分の旅は、とても速くて快適だった。 ただ、騒音対策なのか、このような感じで……
線路沿いの土手が高いところが多かったので、車窓の風景が予想していたほど楽しめず…。
そこだけがちょっと残念だった。
それでも、ところどころでは美しい風景を見ることができた。
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